今回は、以前からかなりの数の方からレビュー依頼のあった情報商材について、僕なりの考えを述べていこうと思います。
その情報商材とは、このネットビジネス業界では王道教材とも言われている
「ネットビジネス大百科」
です。
「ネットビジネスを始めたいのなら一番最初に購入すべき教材」とも言われている情報商材なのですが、実際のところどうなのでしょう。
今回はネットビジネス大百科の実像に迫っていこうと思います。
それでは早速いってみましょう。
ネットビジネス大百科
特商法の記載
販売業者 株式会社ICC
運営責任者 代表取締役 和佐大輔
住所 兵庫県神戸市中央区御幸通4丁目2-24BELLTREE御幸通502号室
ネットビジネス大百科のレビュー
まず、僕がこのネットビジネス大百科について感じている率直な感想は
「大半の人が想像していたものと違うと感じる教材」
ということです。
というのもネットビジネス大百科が販売された、2007年当時は
「情報商材を作成して売る」
というのが一般的なネットビジネスの概念でした。
当時は、今の様にアフィリエイトブログを作成してそこから情報商材をアフィリエイトやトレンドアフィリエイトや物販系アフィリエイトをしていくというよりも、自身で情報商材を作成し、ある程度のセールスレターを書ければASPに登録した時点で売れるという時代だったのです。
そんな時代にリリースされたのがこのネットビジネス大百科であり、ネットビジネス大百科に興味がある方はその時代背景の部分をきちんと認識した上で購入しなければ
「自分が想像していたものと違う」
と感じてしまう恐れがあります。
ちなみに、ネットビジネス大百科がどの様な情報商材なのかを端的に解説すると
「情報商材を販売していく方法」
を学べる教材です。
・どの様な情報商材を作成すれば、多くの人が求めるものになるのか
・作成した情報商材をよりたくさん売っていくには、どの様なセールスレターを書けばいいのか?どうすれば売れるセールスレターを書くことができるのか?
・作成した情報商材をたくさんの人に知ってもらうにはどうすればいいのか?
ネットビジネス大百科の大まかな流れと内容はこの様になっています。
ですのでネットビジネス大百科を購入しようとしている人は、この内容の部分をきちんと理解した上で購入するようにして下さい。
(おそらく、今のネットビジネス市場ならあまり必要性がない教材だとは思いますが)
逆に、現在のネットビジネス業界の主流である
「アフィリエイト」
についてはほとんど触れられていないため、アフィリエイトについて学びたい、アフィリエイトで稼いでいきたいという願望があるのなら、購入すべき教材ではないと思います。
ネットビジネス大百科を購入すれば誰でも稼げる様になるのか?
「ネットビジネス大百科を購入すれば誰でも稼げるようになるのか?」
このような質問は僕のブログにも時より送られてくるのですが、
「初心者がそのまま成果につながる様なノウハウが解説されている教材ではない」
というのが僕がネットビジネス大百科に感じている正直な感想です。
ちなみに、このネットビジネス大百科を推奨しているアフィリエイターのブログは非常に多いのですが、その理由は明白。
というのも、このネットビジネス大百科のアフィリエイト報酬は販売価格の1万円に対して8800円という高額な報酬に設定されているからです。
今でこそ(2017年時点)ネットビジネス大百科はインフォトップからのアフィリエイトはできなくなっていて、報酬額も多少下げられていますが2007年から2017年までの10年間は上記の様な報酬額でアフィリエイトできたがゆえに、これだけ多数の人間がネットビジネス大百科をこれでもかと推奨しているのです。
確かに、アフィリエイターとしての立場だけ考えればネットビジネス大百科は売りやすい商品だと思います。
アフィリエイト報酬も高いし、推奨しているアフィリエイターも多い。
それに加えて、教材の内容自体も詐欺の様なものではなく、まともと言えばまとも。
だからこそ、ネットビジネス大百科は売りやすい情報商材であり、売りがいのある情報商材なのです。
このあたりのマーケティング戦略はネットビジネス大百科の製作者である、和佐大輔さん、木坂健宣さんはさすがだなと思います。
たくさんのアフィリエターが推奨すれば、自分たちの価値は極限まで上がりますからね。
ただ、その分よからぬ噂や実態がバレることもありますが。。。。
ネットビジネス大百科のよからぬ噂と実態
ネットビジネス大百科は販売が開始された当時、返金保証の条件として以下の様なことが条件となっていました。
「メール1通で返金を受けられる無条件返金保証」
要は、ネットビジネス大百科を購入して中身を拝聴した結果「イマイチだな」と感じた時点で「返金お願いします」というメールを送れば即1万円を返金してもらえるというものだったのです。
おそらく製作者の木坂さん、和佐さんともに教材完成時には相当な自信があったのでしょう。
しかし、2007年の販売から数年がたった時にはこれまでの「返金お願いします」という一言で返金出来たという保証が一変し、
「この教材を購入して180日実践してみて下さい。もし180日間、この教材のノウハウを実践したのにもかかわらず、10万円すらも稼げない場合、”実践して頂いたことを示して頂ければ”、1週間以内に全額返金させて頂きます。」
このように、販売開始時についていた返金保証の条件は大きく変わり、「180日間教材のノウハウを実践して10万稼げなかったら」という、返金保証としてはかなりハードルの高い条件に変わったのです。
もちろん、この返金保証を厳しいと捉えるか、良心的と捉えるかは人によって違うと思いますが今の時代の情報商材の返金保証の基準から考えれば変更後の条件は
「つけていても、つけなくても変わらないレベルの返金保証」
だということは間違いありません。
そもそも、変更後の返金保証条件の中にある「実践したことを示す」というものは非常に抽象的な条件であり、これは仮に返金要請がきても理屈をつけて返金をしないようにするための戦略だと思います。
要は、このような表現に”あえて”しているということ。
というのも、ネットビジネス大百科の中で解説されているテクニックやノウハウは抽象的なものばかりであり、判断の仕方によっては実践したとも実践していないとも言えてしまうからです。
つまり、教材購入者が返金要請を行っても和佐さんや木坂さんの”さじ加減”で教材の中身を実践してないと判断することができるのです。
この理由こそ僕がネットビジネス大百科の返金保証は今の情報商材の返金保証の基準からすれば、あってもなくても同じものといういう所以になります。
ただ、肝心なことは2007年の販売開始時の返金保証から、なぜあってないに等しい返金保証に変わってしまったのかという点。
そこにネットビジネス大百科の大きな欠点の秘密があるのです。
ネットビジネス大百科の返金保証が変わったわけ
「ネットビジネス大百科の返金保証が変わった理由」
それはなんと言っても
「予想以上に返金要請が多かった」
というのがもっとも大きな理由だと思います。
というのも、先ほど申した通りネットビジネス大百科のアフィリエイト報酬は88%という高額な報酬額に設定されています。
つまり、1万円で販売されているネットビジネス大百科をアフィリエイターが一本成約したとすれば販売者に入る報酬額は1200円。
さらにそこから、決済手数料などが引かれれば実質数十円程度のお金しか木坂さんと和佐さんの手元には残らない計算になります。
ということは、仮に1人から返金要請があったとすれば、返金額と報酬額を差し引けばほぼ販売価格の1万円を返金要請者に払わなければいけないことになり、一件の返金要請があれば1万円の赤字になるわけです。
情報商材の返金要請率というのは大体1割程度。
ネットビジネス大百科の累計は2万本と言われているので、2万本の1割が返金を要求してきたとすれば単純計算で2000万前後の損失が出たということになります。
はっきり言って、2000万円もの損失はインフォプレナーとしては死活問題です。
ましてネットビジネス大百科のアフィリエイト報酬は88%に設定しているので、2万本売れたとしても木坂さんと和佐さんの手元に入る額は微々たるもの。
と考えれば、ネットビジネス大百科は累計2万本売れているにも関わらず、返金要請の多さから販売者(木坂さん、和佐さん)への利益はゼロどころかマイナスになっている可能性すらあるわけです。
これは僕の想像ですがおそらく木坂さん、和佐さん共にネットビジネス大百科を作成する段階、完成した段階では1割も返金要請はこないと計算していたのでしょう。
しかし、蓋を開けてみれば自分達の予想以上に返金要請が来た。
これ以上返金要請がくればひとたまりもない。
だからこそ、ほぼ返金要請が通らないような返金保証に変更した。
僕はネットビジネス大百科の返金保証の変更理由は、間違いなくこれだと思っています。
というか、どう考えても利益以上の損失が出なければ返金保証の変更などはありえません。
基本的に情報商材の返金保証を変更するということはよっぽどのことなので、ひょっとすると1割を超える返金要請があった可能性すら考えられます。
で、さらに肝心なことはここから。
なぜ、それほどまでの返金要請が出たのかということ。
これはここまで読んで下さった方ならもうお判りだと思いますが単純に
「セールスレターで書かれていたことと教材の中身が大きく違がったから」
に他ならず、それにより購入した人が内容自体に大きな不満を持ったからこそ、それだけの返金要請がでたのだと思います。
高額塾系の無料オファーなどが膨大なクレームと返金要請があるのと全く同じ構図です。
つまり、ネットビジネス大百科は購入した人が「返金を要求したい」と感じる内容であったということ。
もちろん、ネットビジネス大百科に対しての評価は人それぞれ違うと思いますし、僕自身決してネットビジネス大百科の全てを否定しているつもりはありません。
実際問題、僕もこの教材は購入していますし、勉強になった部分も普通にありました。
ただ、情報商材を購入する一般のユーザーというのは基本的にネットビジネス初心者になるわけです。
もちろん、実力がある人間がリサーチのためやノウハウを蓄積するために購入する場合もあります。
しかし、基本的には情報商材を購入する人の大半はこれから稼いでいきたいという人の方が圧倒的に多いのは間違いありません。
つまり、それだけの量の返金要請があったということは
「ネットビジネス初心者にはなんの価値もない」
と購入者自身が感じたからではないでしょうか。
そういった理由がないことには、当初の返金保証の条件を大幅に変更せざるを得ないぐらいの損失がでるほどの返金要請がくるはずはないと思います。
なぜネットビジネス大百科は初心者にわかりづらいのか
ネットビジネス大百科の中身は全て音声コンテンツで構成されています。
ただし、音声コンテンツで形成されているがゆえに、ネットビジネス初心者の方にとっては
「どこが重要なのかわからない(わかりにくい)」
のです。
また、ネットビジネス初心者の人ほど抽象的なテクニックではなくブログの開設方法や記事の書き方と言った具体的なノウハウが重要なのは明らかです。
しかし、ネットビジネス大百科にはブログの開設方法は愚か、具体的に何によって稼いでいくのかすら提言されていなかったりします。
これに関しては有名な自己啓発書なんかを読んでもらえばわかると思いますが、ああいう系の本ってかなり抽象的な表現が多いですよね。
「なりたい自分をイメージしろ」
「ゴールから考えなさい」
「あなたの中にエネルギーを溢れさせるのです」
みたいな。。。。
言いたいことはわかるし、なんとなく良さそうな感じはするんだけどじゃあ具体的にそれをするにはどうすればいいのって。
で、よくよく考えてみればそういう抽象的な表現ばかりのものは
「何か言ってそうだが冷静に考えれば何も言っていないに等しい」
ものだったりするのです。
まぁ、なんというかネットビジネス大百科はそんな感じの教材じゃないかなーというのが僕の個人的な感想ですね。(ネットビジネス初心者にとって)
もちろん、抽象的な考えや表現を完全に否定しているわけではありません。
実際問題、僕が販売するコンテンツやコンサル、または教材につけている特典マニュアルなんかでも抽象的なことや抽象的な表現をしていることもありますし、そうとしか表現できないものがあるのも確かです。
また、中級者以上だからこそわかる抽象的なこともあるし、実際にやってみなければわからないことを抽象的に表現することもあります。
ただ、そういう抽象的な表現を用いたコンテンツを発信する時は必ず”それを補足するコンテンツが必要である”というのが僕の持論であり、実際そのようにして僕のコンテンツは成り立っています。
というか、抽象的なコンテンツをつける場合はそれを補足するコンテンツをつけるというのはインフォプレナーやアフィリエイターとしては当然のことだと思いますし、僕以外の人も実践していますからね。
しかし、このネットビジネス大百科に関しては
「最初から最後まで抽象的なコンテンツしかない」
教材です。
しかもそれでいて全て音声形式という。。。。
だからこそ、購入者から「実際にどうすればいいのかわからない」「何から始めればいいのかわからない」というクレームが殺到することにつながったのだと思います。
逆に言えば、ネットビジネス大百科に「価値がある」と感じる人というのはネットビジネス大百科を購入する以前からそれなりに稼いでいる人だと思いますね。
それこそ、初めてネットビジネスを始める人であったり、現時点で中々稼げていない人には得るものが全くない可能性があるし、良くて
「稼げる気になる」
のがいいところではないでしょうか。
ネットビジネス大百科のまとめ
それでは最後にここまでレビューを行ってきた「ネットビジネス大百科」についてのまとめに入ろうと思います。
まず、このネットビジネス大百科を購入して実際にその価値を感じることができる層はあくまでも「ネットビジネス中級者以上」であり、
・ネットビジネス初心者
・初めてネットビジネスをする人
・ネットビジネスを実践し始めた人
・ネットビジネスを実践しているが稼げていない人
が購入したとしてもその価値を感じることはできないと思います。
また、教材内に内蔵されているコンテンツ量は膨大なのですが、どれも音声講義形式のものになっているので重要な部分がどこなのかわかりにくいし、ノウハウとしては全体的に”ぼんやり”としている印象を持ちました。
要点がないため、「あの話をもう一度聞きたい」と感じてもそれがどこにあったのかを探し出すのも一苦労。
コンテンツがPDFなどの文字ファイルなどでまとめられているのなら、どこに何が書いてあるのかは大体わかるし、自分が知りたい情報だけをピックアップして抽出することは容易にできます。
しかしネットビジネス大百科のコンテンツは全て音声。
だからこそ、全体的に
「わかりにくいノウハウ」
になってしまったのではないかなと思います。
また、この教材のコンテンツは抽象的な話や解説が多く、初めてネットビジネスをする人に必要な”具体的なノウハウ”は全くありません。
もちろん、そのあたりのスタートの部分がきちんとできる人になら、それなりに有効性などはあるかもしれませんがネットビジネス初心者、あるいはネットビジネスで稼げない人が躓いている部分ははっきりいってそこではないですからね。
だからこそ、膨大な数の返金要請があったのだと思います。
ちなみに、僕のようにこのネットビジネス大百科を批判的な目で見ているアフィリエイターが少ない理由は冒頭でもお話した通り、その報酬額がゆえです。
つまり、今後もその高額報酬を欲しいがためにネットビジネス大百科をガンガン推奨するアフィリエイターが増えることは間違いないということ。(ネットビジネス大百科は2017年時点でインフォトップからアフィリエイトできなくなり、現在和佐大輔氏が運営するISMからしかアフィリエイトできませんが今も変わらず高額な報酬がついています)
いずれにしても、ネットビジネス大百科の内容はネットビジネス初心者には有効なものではなく、ネットビジネス大百科を購入したからといって稼げるようにはならないということです。
ちなみに、ネットビジネス初心者の方が0から稼げる方法は以下で無料でお伝えしていますので、よろしければ一読してみてください。
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それでは。